鉄道

加古川線第3加古川橋梁完成供用開始

12月26日 加古川線第3加古川橋梁完成出発式が西脇市駅で行われ、6時58分発の谷川行きワンマンカーに記念列車として103系3558「走れ!Y字路」が使用された。

新第3加古川橋梁完成出発式 第3加古川橋梁完成出発式の様子

完成式には西脇市長や地元町内会、市議、県議ほか関係者が参加された模様(広報情報による)。1日駅長も選ばれていた。祝辞のあと1番列車の運転士に地元の子どもから花束の贈呈が行われた。

1番列車は走れ!Y字路103系3558日曜ダイヤの為、1番列車は6時58分発谷川行き。通常西脇市以北は125系単行で運行されるが、今回は記念列車と来賓者や関係者も乗られるということで使用された車両は103系の2連。それも3558の「走れ!Y字路」が使用された。谷川行き1番列車

日の出前の西脇市駅 日の出前の西脇市駅構内

新第3加古川橋梁の説明 新第3加古川橋梁の説明

新第3加古川橋梁

新第3加古川橋梁103系1番列車えらくピンボケ。ミスって自動に設定したらシャッター速度が遅くなってこんな状態に。ほかはもっと悲惨な状態。自動では連写も効かないってどうよ。さて、こんな大きな橋梁に普段は1両ってちょっともったいない気もする。橋にふさわしい長編成を入れると変電所も軌道ももたなさそう。

番外

早起きしたので谷川まで追っかけてみた。すると船町口のセブンイレブンで時刻表を見ていると対岸に103系の姿が見えた。先回りできるかとがんばってみるが、踏切で結局止められてしまう。

西脇市以北を行く103系3558

先行されたので谷川で10分停車で折り返す列車を篠山川橋梁で待ち受ける。

加古川線篠山川橋梁連写で撮ったのにせっかくの真ん中付近を逃してしまいこんな感じに。

次は・・・とは言いたくても103はほとんど入らないからいつになるだろ。

第3加古川橋梁完成式

加古川線の第3加古川橋梁完成式

兵庫県北播磨県民局

繰り返されるのか? 鍛冶屋線の二の舞

12月16日付神戸新聞社会面の記事「地域公共交通 再生へ 1」として神戸電鉄粟生線の存続問題が取り上げられた。

2年後の国の補助金打ち切り。地方公共団体の厳しい財政状況。自動車への移行。

高齢化を控えるこの国の将来において公共交通は更に重要になっていくのにか、鉄道の将来は非常に厳しくなってきている。

記事にもあるが廃止で思い起こされるのが鍛冶屋線。

最近の三木鉄道。

後者は生活圏と一致していないという致命的な問題があったのでそれほど問題にならなかったが、鍛冶屋線は異なる。

鍛冶屋線の廃止は現在に至っても西脇市に大きな影響を与えているといえよう。

中心市街地から鉄道が消えることは即ち外との繋がりが切れるに等しい。

鍛冶屋線がなくなり、駅という人が集まるところが消えるとともに中心市街地はどんどんと衰退していった。一方で車社会に適応した周辺エリアに店舗や住宅地が集中するドーナツ化が顕著になった。

バスターミナルは旧西脇駅跡に出来たものの、バスと鉄道という公共交通の要が分散したために利便性が損なわれた。

粟生線は当時より深刻かもしれない。マイカーの普及と人口減少、バスへの流出。

地元住民の選択肢として鉄道がオンリーで無い上に、そもそも選択肢にもはいっていない状況になりつつあるのかもしれない。

そのことはこれほどまでに問題になりつつも地元の反応が今ひとつ鈍いことからも伺える。

皮肉にも広島の可部線は廃止区間の一部を電化復活させる動きがいよいよ現実になろうとしている。

今、公共交通としての鉄道を見捨てるのか、それとも将来にわたる公共の財産として残していくのか。

判断が迫られている時が刻一刻近づいている。

播州織工場跡に残るレールと鍛冶屋線市原駅お色直しキハ30

北播磨は西脇を中心に播州織と呼ばれる織物盛んな地

今は昔の勢いはなくなってしまったがそれでも染色工場や機織の工場があります。

今回はかつて織物をしていたという廃工場に残るトロッコ用の線路です。

場所は西脇市と多可郡多可町中区(旧中町)との境。

表通りから少し入ったところにその工場はあった。

廃工場とはいえ倉庫として使われているようで廃れた感はない。

ちょうど孫さんと遊んだいる年配の男性に声をかけてみると、かつては糊付けを作業そしていて織物をトロッコに乗せて運んでいたとの事。つい数年前まで使われていたようだ。

織物工場のトロッコ用レール

トロッコということでナローゲージかなと思ったがそれにしてはどう見ても広い。1067mmか? メジャーを持ってこなかったのが悔やまれる。曲線はなく直線ばかりで曲線になるはずのところはすべて転車台(ターンテーブル)になっている。動くかと試してみたが動かなかった。聞くと昔は簡単に動いていたようだ。この重さは年月そのものなのだろうか。

トロッコ用レール断面

場所は変わって旧鍛冶屋線市原駅

先日数年前に塗り替えの行われたキハ30の70と72でしたが、日常的な手入れや屋根が無いため錆や塗装のはげが目立っていた。夏の終わりごろから修繕の動きが見られたので、また現役当時と同じ色で塗りなおされるのかと思いきや・・・

市原駅跡キハ30 70と72

地元出身の絵本作家さんのイラストで塗りなおされました。下絵は絵本作家さん、ペイントは有志の方によって行われたようです。加古川線が横尾忠則先生なのでもしやと思っていましたが、これもなかなかのサプライズです。

思い出の旧鍛冶屋線「おとぎの国の列車」に変身

そうも西脇は織物といい絵画といい実のところデザインの街なのかもしれません。

キハ30 72

よく見るとキハ30 72と読める


キハ30 70キハ30 72

ただちょっと残念だったのは車番や製造板まで塗りつぶされてしまったこと。せめてこれらだけ塗りなおしで残してくれれば保存車両としての価値も違っただろうに。ただ幸か不幸か、車内にある車両番号は残っていますので完全にわからなくなることは避けられました。ただ、車内は整備されていないのでだいぶ腐食や汚れが目立ってきています。ドアしたにも穴がいていたり、現役で無い以上はしっかりした整備は望めないので仕方ないといえばそうなのでしょう。

これでまた暫くは美しい姿は保ってくれそうです。

神戸電鉄粟生線 3年後廃止か?

11月27日神戸新聞朝刊1面およびWEB版掲載

神戸電鉄・粟生線 11年度中に存廃判断へ」が掲載された。

以前より厳しい経営状況が続いている神戸電鉄(神鉄)粟生線ですが、ついに国からの補助金の打ち切りがほぼ決定。現状では2012年に全線~一部区間の廃止が濃厚になってきた。

沿線人口の過疎化というよりも並行道路の整備に伴うモータリーぜーションと神姫バスの平行路線に乗客を奪われたことが要因。

実際、小野、三木方面からだと西脇急行線がほぼ毎時1本以上運転される上、明石方面行きも運転されています。恵比寿駅からは住宅街を経由する恵比寿快速線もあります。電車と比較して本数は少ないですが、利用客はそこそこいます。日中に関して言えば電車よりもバスの方が適正輸送規模になっているのではと感じるほどです。

また、加古川線から神戸電鉄に乗り換えて神戸方面への流れは、電化後更に弱くなり加古川で新快速に乗り換えるのが主流になっています。加古川経由のほうが距離的には遠回りにないますが、新快速の速達性と加古川と粟生での乗り換えの利便を考えるとやはり加古川の方が便利といえるでしょう。粟生での接続は決して悪いことは無いものの、粟生線の遅さと何も無い粟生で待つのは結構苦痛になります。特に冬は回りにこれといって何も無いので寒いこと限りない。

粟生駅神戸電鉄3000系

粟生駅神戸電鉄3000系


粟生線の存続については上下分離も検討された模様ですが、そもそも財政難で病院経営も危うい三木市にそんな負担を負えるはずも無く、地元自治体にはそんな余力が無い状況です。近鉄の伊賀線(現 伊賀鉄道)や養老線(養老鉄道)のように第3種鉄道事業者として神戸電鉄、第2種事業者として3セク会社を設立して運用するというのはどうなのだろうか。いずれにしても何らかの補助金がないと運営は出来ないのは間違いないことだろう。

近鉄養老線当時の大垣駅

3セクになって生き残れるか


地元の機運も盛り上がらない。加古川線のときはそこそこ盛り上がったし鍛冶屋線は一大運動となった。粟生線については鉄道と住民のが大きく離れてしまっている気がする。生活の一部に鉄道は入っていないようである。もっとも志染以南いついてはそうともいえないが、少なくとも三木以北はマイカーありきの生活空間になってしまっている。公共交通を維持していくには自治体や国による街の設計そのものをマイカーから公共交通ベースの設計に改める必要がある。その最近の事例としては富山市がある。スプロール化で分散して非効率になった行政サービスを路面電車などの公共交通でいける範囲に集約し都市機能を効率化している。都市の規模は違えどモデルケースにはなりうると思う。

廃線後の三木鉄道三木駅

三木から鉄道が消えてしまうのだろうか


単に鉄道利用促進よりも税制などにより鉄道など公共交通を維持する政策も必要だろう。CO2削減など環境対策、将来の更なる高齢化など総合的に見て鉄道の存続価値を見直して対策を打って必要があるのではないだろうか。

189系はまかぜと225系

キハ189系はまかぜ3号

北沢産業網干鉄道を調べに行ったときに撮ったもの。

ちょうど姫路ではまかぜ3号香住行きが到着するところだったので、網干行きを一本見送って撮りました。

この1週間前は181系はまかぜが最終日。先週は時間の都合見送ることは出来ませんでしたが、新型189系はバッチリ撮れました。新型になったからかそれともカニが解禁になったためか3×2の6連での運転でもガラガラではありませんでした。

なんでも189系には車端部の席にコンセントが付いているとか。あえて朝晩のラッシュ時に運行してビジネス特急としても使えるんじゃないかと思ってしまいます。

189系前照灯ハイビーム

189系前照灯ハイビーム


乗っていないので車内の評価は出来ませんが、走ったときの見かけに181系と大きく異なる点があります。

それは排気です。

181系で見られた真っ黒い排気はほとんど全く189系では出ません。エンジンの音はディーゼルなのでそこそこはしますが、東海のキハ75かキハ85系程度でしょう。ただポイントによる制限もあるのかもしれませんがキハ75系ほどは軽やかな走りには感じなかった気がします。排気の改善という環境面ではだいぶ貢献しているようです。

181系と189系の停車位置案内

足下に見られる新旧はまかぜの共演

来年3月まではキハ181系かにカニはまかぜも運行される予定。3月にカニシーズンが終わるとともに完全にキハ181系の運行は終了する。そうなるとこの停車位置案内も思い出のものになる。

225系0番台下り側正面

さて、次は189系に遅れて12月登場予定の225系0番台です。

網干駅の側線を線路閉鎖して試験をしておりました。

正面は223系と比較して貫通路を使えるようにするためか角ばったイメージです。

225系0番台

側面の窓配置が大きく変わります。山陽の5030系と似た配置で真ん中が大きな1枚窓、その両側に1席分程度の窓があります。屋根上では初めてシングルアームパンタグラフになります。アームの折れる向きは姫路(下り)側になっています。

いろいろな写真を見ると、安全に気を使いすぎていてちょっと目が疲れそうな車内になっていたように感じますが、さて来月どうなるか。分割併合など225系の能力を発揮するが多いと思うのでその活躍は楽しみです。

そういえば21日は網干総合車両所の公開があるようですね。今のところ完全に未定です。

予定といえば年明けのコミックトレジャーにカレンダーか何か持っていくかも あくまで予定です。