粟生線活性化シンポジウム ラクダ理事長および協議会座長の話を中心に考えること
思いのほか来場者が多くてよかったと関心の高さが伺えてよかったです。
では中身はと言うと・・・
全体的にいうとシンポジウムとして一般に公開する形式をとったものとしては非常に中身のある話だったと思います。しいて言うなら時間が足らないですね。
前提条件をつけた理由は、ラクダの岡理事長の話を除いては恐らくこれまでも活性化協議会で話されてきたことじゃないかと思うからです。普段どれだけ活動が知られているか(当方もまだまだですが)によるのだともいますが、このシンポジウムは今回だけの単発ではなくもっと市民を巻き込んで続けていく必要があると思います。今回の内容であればこれまでの活動&成果報告といったところだと思います。もっともその活動成果として運輸実績では23年は乗客は下げ止まり感、施設面ではパークアンドライド駐車場の増設、粟生線各駅から三宮まで500円(500円×4枚)企画切符などの発売があるのだと思います。
つくづく感じたことといえば、商店街や自治会など住民側の活動と電鉄、行政の相互関係がイマイチな感じです。特にいえば神戸電鉄と自治体ですね。今回も「神鉄への補助金額は廃線よる固定資産税の減少額を基準としている」や「特定の財源が国から降りてきているわけではない・・・」「一定の人口の中での神姫バスとの競合」を理由に支援についてこれ以上できないような発言をされていました。分からないわけもないが、土井座長が交通インフラとして道路と一体に考えられないかや岡理事長の公設民営の考えについての答えになっていないように思います。
現状の神鉄側の動きというのは運行会社としてはプロであっても赤字路線の活性化&経営という点においてはもっと学ぶ例があるのではないかと思いますし行政側もお金のことはあるもののそこは積極的に変化を促す努力が必要ではないだろうか。住民側や有志が何とかしたくても現状の神鉄ではどうも景気の良かった時の経営体制というか保守的な感触がします。隣の北条鉄道や各地の活性化ローカル線のように地元の活動を柔軟に受け入れたり支援するようにしていった方がようのではと思います。行政についても頑なに上下分離を拒否するのではなく、老朽化した駅舎を買い取るなどして地域の拠点として公民館や道の駅みたいな施設や市の出張所や図書館などを併設してもいいんではないだろうか。シンポジウムでも出ていたがイオンの隣に何故駅が無い?ですよ。満杯になることの無い駐車場の有効利用、神姫バスとの接続改善、買い物利用の向上といいことずくめだと思うのですよ。
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