通過すれど降りたことの無い駅や訪れたことの無い街って結構あると思います。
尼崎もそんな駅のひとつでした。神戸方よりJR尼崎駅に進入する時に尼崎港線の築堤が見えていたので一度は見てみたいと思いつつ時間が経ち気づけば崩されてなくなってしまいました。
今回は阪神尼崎から南に工場地帯で活躍する現役ナローと偶然にも見つけたかつての臨港線跡を少しばかり巡ってみました。
まずは公道渡るナローゲージから
寒空に小雨が降るなか尼崎駅から南に向かう県道54号を工場地帯へ。あたりは国道43号線を過ぎ旧左門渡川を渡ると住友金属の工場群に。通る車は工場地帯なので当然トレーラーなどの貨物車が多い中、湾岸線経由で関空と尼崎を結ぶリムジンバスもそこそこ通ります。
暫く行くとグーグルマップでも線路が公道を渡っているのを確認できる地点に到着。到着前に住友金属の工場入口に「工場休業日」の札がかかっていたので余り期待はしていませんでした。もし通らないのであればその先の跳ね橋とか他の路線を探してみようという気でいました。もっともこれは杞憂に終わったわけですが・・・
ナローゲージが横切るところでレールを見ると、なぜか5円玉が。もしやこれは何かの暗示かと思っていると西工場の奥から汽笛が!もしやと思うとゴロゴロゴロと工場の奥から小さな機関車が鋼管を積んだ貨車1両引っ張って進んで来ました。
道路の手前で一旦停止して別の係員が信号を操作。注意喚起が流れる中ゆっくりと小さな4号機関車と貨車は公道を渡って東工場に入っていきました。
もともとが専用線で工場敷地内でしか見られない場合が多かったのであまり目立たない上、最近はトラックや工場の撤退でますます少なくなり今となっては関西でここだけのようです。現役ナローゲージとしても超希少種ですね。あるい意味軽便の特性をいかした運用をされているように思います。
よく見ると隣の向上の敷地にもレールが、しかし途中で切られているので今は使われていないのでしょう。グーグルマップにもそれらしい線が表示されていますし失われたレールがもっと活躍していた頃を思い起こさせます。
このナローゲージを運営されている株式会社濱本ジェネラルコーポレーション様のHPを見るとしっかりと専用線の機関車の壁紙があり大事にされていることが伺えます。これからも活躍していくことを願わすにいられません。
まだ続きます↓
(さらに…)
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2012年2月26日 13:05|
カテゴリー:鉄道|
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