8月10日で加古川線加古川~西脇開業100年と
ここ数年開業100周年を迎えた鉄道会社や路線が多くなっているなか、加古川線も2013年8月10日で開業100年を迎えます。
100周年を迎えるのは加古川~旧西脇駅の区間。
?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょか。
旧西脇駅とは?・・・そうなんです。当時開業した西脇駅は今は存在しないのです。
なぜなら鍛冶屋線とともに廃駅になっていまったから。
ここには加古川線の成り立ちとその後が大きく関わっています。
加古川から建設が始まった加古川線、当時の播州鉄道は4月1日に現在の厄神まで開業。8月10日に西脇駅まで路線を伸ばしました。その後、現在の北条鉄道となる北条線や廃止となった三木鉄道となる三木線などの枝線が開業しました。前線開業から約10年後の1923年5月6日に鍛冶屋線が開業。その翌年の1924年12月27日に現在の西脇市駅から谷川までの区間が開業した。つまり当初、加古川駅と西脇駅を結ぶ路線だったのが、後に野村駅から谷川までの区間が開業したことによりこちらが名義上は本線となりのちに加古川線と名付けられた。なぜ西脇駅でなく野村から谷川を目指したかについては色々と言われている。ただ当時の加古川線が市街を迂回して建設された区間が多くあることや西脇駅から北を目指すと山越えや市街地があることからもこれらを避けたと考えるのが自然だと思う。ただ結果としてこのことが西脇駅が残れなかった要因となった。その後、所属路線が鍛冶屋線となった西脇駅は主に西脇以北の旅客減少に伴い路線そのものが廃止となり姿を消してしまった。結果として両端に連絡路線がある加古川線だけが残ることとなった。今でも「(西脇駅までの)あと1駅残しておけば」と言われるのは開業の時を振り返ればある意味自然なことなのかもしれません。
ちなみに西脇駅の一つ手前の西脇市駅(旧 野村駅)は西脇までの開業より後に開業した駅です。100周年の路線はあればど当時の終着駅は存在しないし手前の駅はまだなかったなんてそうはないんじゃないかと思います。
蛇足ながら昨年夏に乗って来ました久留里線も昨年100周年でした。そこか加古川線と似た雰囲気を感じる久留里線も昨年12月に旧型気動車が引退して時のうつろいを感じるところあります。