下滝 篠山川に架かる広田の吊り橋
加古川水系に架かる一番古くかつ現役唯一の生活用吊り橋なのではないかと思われる丹波市山南町、下滝駅近くにある広田の吊橋を訪ねてきました。
先日、新聞に載っていた架替えの記事で初めて知った広田の吊橋。写真の背後に架線柱が写っていたので下滝駅近くとみて向かいました。車では渡れない橋なので駅併設1時間無料の駐車場に駐めて歩きました。県道を篠山方面に向かうと吊橋の案内があるので右折。踏切を越えたその先、細い道が向かうところにその橋はありました。
見た感じだいぶ古い。現役なのがちょっと不思議な感じの趣です。
注意表示。原付きが通れるのか通れないのか? でも橋の状態を見ると渡る勇気がなくなるわ。
橋の上から見える篠山川は両岸の新緑が初夏の日差しを浴びて綺麗でした。川代渓谷よりもここのほうが美しいかも。ただ直下を見るとガクブルです。橋は歩くのは勿論、風が少し強く吹いても揺れます。足元は木の板で隙間からは水面が見えてスリル満点。橋板は手入れされているようなので大丈夫だとは思いますが、橋そのものが古いのでやっぱり怖いです。そう思うと新しい橋になって安心して美しい景観が見れるようになってほしいと思いますね。
どこかでこんな塔をみたような・・・市川水系や山間部の川で見たことがあるような。そういえば八千代の杉原川にも朽ちかけた橋があったような。おそらく同時期に架けられた橋で老朽化や近隣に新しい橋が架かったり、利用者がいなくなったりして姿を消していったのだろう。
ここ広田の吊橋は幸いにも今に至るまで大切に使われて残った幸運な橋なのかもしれません。その橋も来年には新しい橋となります。現状を見ると消えるよりは架替になる分良かったのだと思います。新しい橋も吊橋なのだろうか。気になるところであります。