神鉄未成線と山電西新町駅付近高架工事状況
現在、神戸電鉄は新開地で神戸高速線東西線に接続し阪神、阪急、山陽に連絡しています。
この接続は当時の各鉄道会社の思惑が交錯して神戸高速鉄道を介して接続することになったわけですが、もし神戸高速線が出来なかったらどうなっていただろうか。
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神戸電鉄は1067mm軌間を採用し粟生と三田で国鉄線と連絡するなどどちらかというと国鉄との連絡が強かったようだ。このことから神戸市街への乗り入れについても湊川から神戸駅と目指していたという。これを強く感じさせるのが地図だ。湊川駅東方から神戸駅に向けて他の道とは異なった道筋が1本見られる。聞くところによるとこの道が神鉄が通ることになっていた道らしい。
写真は該当する道が神戸駅北側に入る手前で撮ったもの。上は神戸駅側、下は湊川側
このカーブはどことなく三田の点対称で粟生に酷似しているように思える。もしかして神鉄がここに乗り入れていたら神戸駅もそして神戸高速線の性格も阪神、阪急の輸送状況は大きく変わっていたに違いない。個人的には新開地ではなく高速神戸に乗り入れていたら新開地と高速神戸の分散と連続停車は避けられたような気がしてならないところ。
変わって山陽電気鉄道(山電)の西新町
震災前に完成した大蔵谷(黒橋付近)から明石川までの高架化に続いて現在は明石川~林崎松江海岸駅東方までの高架化工事が進行中です。ここでの大工事は国道2号線との上下入れ替えと明石川橋梁の架け替えです。
↑は姫路行きホームから神戸方面を見たところ 誇線橋は国道2号線の仮橋です。誇線橋の向こう側から西側の仮線に付け替えられています。
↑阪神8000系8245F通過するB直特 駅の東側の元々線路があった部分で高架工事がされています。まだ橋脚などは立っていないようです。
↑駅東方にある2号線側道と市道と線路の交差地点の踏切です。線路と道路の付け替えで踏切が大変なことになっています。
↑2号線側道の元々線路があった地点から明石駅方を望む 鋭意工事中といった感じです。
↑明石川橋梁です。この橋梁、そもそも山陽明石駅高架化の際に架け替えたのに対岸が高架になるために再度新規に架け替えになりました。現在線の高架橋の完成が1991(平成3)年なので21年しか経っていないことになる。ただ、当時から高架の延長が想定されていたようで橋の明石側に南へ分かれるよう取付構造がなされていた。
高架化は平成27年度の完成予定とのことであと3年。これから高架の2国と山陽電鉄の上下入れ替えなど大きな工事が行われてくるので目が離せないところです。
参考
(東播磨地域)明石駅周辺山陽電鉄連続立体交差事業(2期)について