そこに残るは昭和の名残 神戸高速線
10月1日から新体制に移行する神戸高速鉄道。
駅名板も架け替えられるというので、昭和の名残を求めて訪ねてみました。
神戸高速鉄道。
個人的には、震災前、自分は明石に住んでおり親戚が新開地だったのでよく山陽電車で新開地まで行っていたこともあって馴染み深いものがあります。震災後は双方ともに街を離れてしまい、大学に入るまでしばらく遠ざかっていました。大学に入ってからは、数度通過した程度でした。
大きく変わったのは3年前、今の仕事についてからです。
偶然にも客先の最寄が西元町だったということと、会社事務所が鈴蘭台にありましたので、鈴蘭台~新開地~西元町などをよく利用するようになりました。95年の震災からもはや15年、崩壊した大開駅が復旧してからもそれだけ経ったわけです。ですが、震災を経ても神戸高速線は昭和の雰囲気が色濃く残っていました。確かに、LEDの到着案内や新路線、券売機、案内地図、よく見るとだいぶ変わった物もありました。それでも、変わって来なかったのが今日の写真のものです。
新開地や神戸高速のホーム上に釣り下がっている駅名板
壁埋め込みは変わっていると思います。はじめはこうだった記憶がありませんし綺麗ですから。しかし、釣りタイプはどう見ても昔のまんまです。
西元町駅。
カーブした駅構内です。カメラの性能もありますが、実際にもやや薄暗いホームで、駅ホーム全体がどこか古臭い雰囲気です。特に壁のタイルの色が昭和チックです。昭和を題材にした映画で使えそうな感じです。似たような雰囲気の駅としては、やはり以前名古屋に居た時の最寄駅だった東山線亀島駅も同じような時間が止まったような駅でした。東京では銀座線も古い・・・実際にふるいのですが、人の数が多くて列車も綺麗なのでちょっと違った感じです。東山線と神戸高速は前者はちょっと色褪せたアルミ車体、後者は5500系以前のジェットカーが駅の雰囲気とあっていい雰囲気をかもし出していると思います。
ただ、やはりライフラインとして利用する側から見れば時代が止まった感は古臭い=時代遅れとあんまりいいイメージに結びつかないように思います。いかにも儲かっていませんみたいに見られても仕方ないでしょう。実際のところ、神戸高速線の課題は雰囲気のレベルではないのですが、イメージというのも大事なものです。
10月1日より駅名板が一新されるニュースが一新されるというニュース。またひとついつもの風景が思い出になってしまう寂しさとともに、止まっていた針が動き始めたワクワク感が入り混じった気持ちです。これからどうなっていくのか。これからが楽しみです。
参考
阪急阪神ホールディングス
神戸高速線における鉄道事業許可の変更について
阪神電気鉄道
2010年10月1日(金)、神戸高速線が新たに生まれ変わります!