粟生線沿線市長+北播磨市町首長クラス会議

26日神戸新聞26面に三木市の薮本市長が、粟生線の沿線と北播磨の市町の首長クラス+兵庫県による会議の28日開催を呼びかけたと報じられた。

今年度中の存廃判断と神戸電鉄側が発表している状況なのでその通りだと年内に今後についての判断をするということなので残り4ヶ月ほど。

しかしながら沿線市自治体はもとより住民のあいだでの存続運動などの盛り上がりも特段見られるような状態でもない。今の状況だと1ヶ月後に廃止しても1年後には忘れ去られてしまうのではないかと思えてしまうほどの盛り上がりと危機感が感じられない。特に市や町を跨ぐ広域交通の問題について県が消極的ともとれる対応を未だしているのはどうかと思う。本来であれば存廃の如何に関わらず音頭をとっても良いのではないかと思う。どうしても基礎自治体が音頭をとると対等な関係になるために調整が難しくなってくる。

この関係を広域自治体に当たる県が調整をするのが役目なのではないだろうか。

今回26日に新聞発表の28日会議というのはあまりに急な呼びかけでありとても中身のある話が出来るとは思えない。もしかしたら既に話が固まっているのかもしれないがそれであればもっと早く発表すべきである。既にそのときが近づいている以上はいたずらに足並みを乱すような要因は作るべきは無い。

呼びかけた薮本市長のコメントとして「存続ありきで廃止については考えていない」とあるが、これが駆け引きで出たものであれば別として、交通政策や都市政策をベースにして出た発言であるならば、行政・自治体としてのビジョンがあって出たものだと信じたい。そうでなければ年内の危機は回避されても根本の問題は解決されないままになりかねない。むろん数年後にはまた同じ問題にぶち当たるのは言うまでもない。

既にこれまでも述べてきたように、自治体、住民、電鉄会社がそれぞれ1つになりこの問題に向かわなければ粟生線の明日は見いだされないだろう。

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コメント




兵庫県としてはタンゴ鉄道の問題もあり、あまり積極的に関与したくないのではないでしょうか。
かといって沿線自治体だけでこの路線を支えていくのも無理があるでしょう。
一時延命させてもその後の経営が上手くいくような要因は見られないでしょうし。

志染以西の廃止・バス転換が妥当な線ではないかと思います。

結崎さんのお考えはいかに?


  (引用)  (返信)

2011年7月28日23:02| STOPOVER




STOPOVER 様 
コメントありがとうございます。
今回の会議についての考えなどはまた後日記していくとして、ご質問について回答して参りたいと思います。

結論から申しますと、STOPOVER様とほぼ同じ考えかなと思います。
これは鉄道がとかバスがと言う以前に、バスと平行している条件が加わる中で公共交通としての鉄道を支えるほどの地元に余力がないということからです。
既に新聞などでも報道されているとおり、鉄道の維持には相当の費用がかかります。そこからして現在の需要からして果たして鉄道が妥当なのかということを先ずは考えなくてはならないと思います。
無理をして存続運動や乗車運動をしても、日常に戻れば結局一過性のものに終わります。日常的に使われなくては意味がありません。先日粟生線沿線ガイドなるものが新聞折り込みなどで配布されたようですが、その多く、特に今問題となっている区間については車やバスで行く方が遙かに便利であり、実際見られた方の意見としまして「無駄だ」「現実に即していない」などの声が聞かれています。
本当に存続させるならば、平行するバス路線も含めた交通政策を打ってでないと何も進まないと考えています。

まだまだ、記したいことがあるのですが今回は此処までとしておきます。


  (引用)  (返信)

2011年7月29日22:53| 結崎 秀

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